Bar Rockingchair

先日、京都で知人と会ったおり、食事のあとお邪魔したのが、「Bar Rocking chair」だ。

古い町屋を改装したお店で、看板は大きいものの、照明はひかえめで玄関の引き戸もわずかな隙間を残して閉められている。初めてだと戸惑うかもしれないが、これが町屋の営業中のサインだそう。勇気をもって入ればいい。

店内は、暖炉があったり、店名にちなんでロッキングチェアが数脚、置かれていたりと、なかなか凝っている。

オーナーバーテンダーの坪倉さんは銀座で修行されていた頃、私がゆきつけにしていたBarで働いておられたので、よく存じあげている。たいへん朗らかなお人柄で、カウンターで対面するだけで「ほっこり」する。京都にもどってさらに修行を重ねた後、このお店を始められたのが二年半前。すでに有名店といって差し支えないほどの繁盛ぶりだそう。それも納得できる。一度来れば、このお店の魅力がおわかりいただけるはずだ。

マティーニをはじめ、モスコミュール、モヒートといった代表的なカクテルをいただいたが、どれも坪倉さんならではの「こだわり」があり、このお店でしかいただけない味になっている。

京都は神戸から近いようで遠いので、再々行けないのが、とても残念だ。

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